自分が出会う大切な人との会話や場所、 一緒にすごした一瞬という時間を心に刻んでいくということ。

先日、クライアントとの方との
打ち合わせ後、帰りの通った道で、
「あれ、ここは確か・・・」
と思わず車を止めました。

お世話になった方に、
小さい頃、
連れてきてもらった釣りの場所でした。


小さな川のそばで、
釣りをして、
偶然にも大きな魚がかかった私に、
その方は、
自分のことのように喜んでくれました。
それを見た私は、
さらにうれしくなりました。

遠い昔の思い出なのに、
今もその時の光景が、
はっきりと思い出すことができます。




あっという間に
流れていく人生という時間の中で、
大小かかわらず、
毎日起こる無数の出来事。
その時の自分の想い。
多くの出逢い。



もう二度と会うことができないけれど、
その方との思い出は、
今もしっかりと自分の中に生きていて、
その方が教えてくれた、
「目に見えないお金では買うことのできない
大切なものを、大切なこと」を、
「恩送り」していこうと。


人生の中で、
さまざまな縁に導かれながら、
出会いと別れを繰り返しながらも、
自分が出会う大切な人との会話や場所、
一緒にすごした一瞬という時間を、
その時、その時をより強く意識して
心に刻んでいくことで、
それが時間（とき）を経て、
人間としての深みになってくるのかなぁと、
思いながら、1時間近くいたその川縁。


ちょうど向かい側には、
小さな男の子が、
お父さんと一緒に
楽しそうに釣りをはじめるところでした。


きっとあの男の子も、
何十年かたった時に、
大切な人とすごした何気ないこの時間が、
決してお金では買うことのできない、
彼の財産になっていくんだと思います。