第１０４８号／「見えない気遣い」ができる人は、相手の心に強く「残り香」を漂わせることができる人。
先日、ある仕事現場で、
知人の女性に再会しました。
毎回、百名以上の人が集まる場所に
身を置いていると、
自然と人や人のオーラに対する感覚が
鋭敏になっていきます。
入り口から、
今までと違うオーラの人が入ってきた、
と直感した瞬間、
その知人の女性だったのでした。
「以前お会いした時にも増して、
さらに美しさが増したなぁ」と感じていたら、
子どもを授かり、仕事しながら、
育児をやられているとのことで、
その過程でのさまざまの経験が、
彼女のそのオーラを
醸し出していたのかもしれません。
話していると、
同じように知人である旦那さんも
今から迎えに来るということで、
旦那さんとも久しぶりに再会して、
いろいろ立ち話をしていて、
旦那さんの包容力が以前よりもさらに増して、
特に目が、さらに優しくなったのが、
印象的でした。
また、さらに感心してしまったのは、
旦那さんと２０分ほど
立ち話をしているときに、
その奥様は、私と旦那さんが話しているところに
一切入ってこないで、
さりげなく離れ、ニコニコしながら
私たち二人を
少し離れた場所で待ってくれていたこと。
私にとっては、
どちらも同じ知人であり、
最初は奥様と話していたわけで、
ちょっとした立ち話なので、
奥様が入ってきても何の問題ないにもかかわらず、
男同士の話があると思われたのか、
「見えない気遣い」をしてくれたのでしょう。
「見えない気遣い」は、
普段からしていないとできないものなので、
ご夫婦で、そういった
「目に見えないけれど、とても大事なこと」を、
お互いが大切にされていることが
垣間見えた瞬間でした。
気遣いにも、
「見える気遣い」と
「見えない気遣い」があります。
「見える気遣い」が、
できる人はいても、
「見えない気遣い」が、
できる人は圧倒的に少ない。
「見える気遣い」は、
タイミングを間違えたり、
どんなに隠しても
打算が見えた時、相手にいやらしさが、
一瞬で伝わります。
（👆これ私！）
だからこそ
「見えない気遣い」ができる人は、
いつの時代も相手の心に
強く「残り香」を漂わせることができる人。
また、
「見えない気遣い」は、
それを受けた人に「気づき」を与え、
相手の「思いやりの心」を成長させます。
「見えない気遣い」ができる人が増え、
「思いやりの心」を持つ人が増えれば、
多くの人が笑顔になっていきますよね。
私もそんな、さりげない
「見えない気遣い」ができるようになりたい、と
自戒を込めて。
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発行責任者／尾又 大輔
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