第５６７号／気配り、目配り、心配り。
若い頃、
鞄持ちしていた起業家の方に、
頻繁にゴルフにかりだされていた私、
ゴルフは、仲間同士でやるのとは違って、
自分が下手で、年配の凄い方々と１日プレーすることは、
迷惑をかけたくない、
常に気を遣うという意味で
若い私には、苦痛でした。
それでも月に２～３回くらい
引っぱりだされ、
それを数年繰り返すうちに、
だんだんその方が、
なぜ自分をゴルフにかり出すのかの理由が、
見えてきました。
やったことがある方はわかると思いますが、
ゴルフは、人間力がはっきりと出るスポーツ。
１日一緒にプレーするだけで、
それが周囲に全部わかってしまうほど、
めちゃめちゃ厳しいスポーツなんですね。
ある人気女優は、
「結婚を考えた人とは、ゴルフをプレーして、
その人の人間性を見極める」
と力説しているほどなんですが、
それほどはっきりわかるスポーツなのでしょう。
逆にいえば、それは、
人間性を磨いてくれるスポーツでもある、とも
いえます。
その起業家の方は、
気配り、目配り、心配り、の基準が、
尋常ではなかったのですが、
その大切さを私に教えたかったのではないか、
と今は思っています。
（自分ができているかどうかは別として）
そこでのひとつひとつのその方の
立ち振る舞いや
自分以外の方へ人の接し方、
傾聴力の重要性。
合間や食事のときに話をされる、
生きるお金の使い方、
本を読むことや経験にお金を投資することが
将来的にお金で買えない
自分の財産を作っていること、
自分の想いを相手に伝える意味、
見えないものを見る視点、
審美眼というようなものの大切さの意味を、
残していってくれたのでしょう。
今は、そのひとつひとつを心に刻みながら
自分の中に残してくれていったものに、
新しい魂を吹き込んでいくことが、
その方に対する恩返しかと。
もうすぐその方の命日がやってきます。
＜自分の信念がすべての現実を引き寄せる法則
NO.５６７＞
メジャーとかマイナーとか関係なく、
自分が凄いと思う人に会って、
その人の
気配り、目配り、心配り、考え方の基準を
自分の日常の基準に設定しよう。
そしてそんな魅力的な方に、
どんどん会いにいこう。
＜今日の人生を変える本＞
＜編集後記＞
今週も一週間、一秒も無駄にせず
全力で走ります。
