振られる方も辛いけれど、 振る方も十分辛いのを知っているのが大人。
以前、一緒にチームを組んでいた女の子が、
大失恋をして、
「話をきいてほしい」と
私のところに連絡がきました。
恋愛に関して、
連戦連敗の私なんかに、
一体何ができるのだろうと思いながらも、
自分の豊富な(涙)失恋経験を話しました。
人より失恋経験が、
圧倒的に多かった(涙涙)私には、
その気持ちが良く分かります。
若ければ若いほど、
自分を否定されたような怒りや切なさ、
悔しさ、虚しさが、交錯するし、
その人への想い入れが強ければ強いほど、
なおさらその現実を受け入れるのに
時間がかかるからです。
またこんなときに友人だからといって、
簡単に「気持ちが分かる」という言葉も
安易に使ってはいけないと思っています。
私自身がそうだったように、
その切なさは、
本人しか分からないものであるし、
その現実を受け入れて消化し、
前にすすんでいくのは、
他の誰でもなく、
その人自身であるからです。
私が、いつも手にする
人生の本質が詰まっていると思う名著
の「素敵なパートナーを見つける方法」の
出会いと別れに関しての中に、
こんな一節があります。
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(抜粋)
一度でも、自分から
別れを切り出したことのある人は、
先に言う立場の辛さが分かります。
どんなに上手に言ったとしても、
相手が傷ついたり悲しんだりすることが
わかっているからです。
振られる方も辛いけれど、
振る方も十分辛いのを知っているのが大人。
自分が好きでなくなった相手に
別れを切り出して、
たとえどんなに相手に引き止られても、
もう心は以前と同じにいかないことを知っている人は、
逆に相手から別れを切り出されても
相手を深追いすることの愚かさも
分かっているはずです。
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「本当に相手を想う」ということが、
どういうことなのか、
本質を突いたまさに名言。
著者の中山さん自身の切ない経験も
きっと込められているのであろう
この深い愛情溢れる言葉を、
失恋するたびに
いつも思い出すようにしています。
「人間の機微を知ること」は、
その人の生きてきた人間力の深さに
比例していくからこそ、
人間力を磨いていける人でありたいですね。
私もまだまだだからこそ
自戒をこめて。
もっとなりたい自分になる100の方法―ココロとカラダを磨いて (幻冬舎文庫)/中山 庸子