あなただけが感じた視点を言葉にして伝えることが、相手の幸せにつながっていく。

以前、知人のフォトグラファーに
「プロとして、いい写真を撮るために、
　ふだんからどんな勉強されているんですか」
と質問したことがあります。

すると、
「それは、どんな写真を見ても、
　悪いところではなく、
　良い部分だけを探すようにすることかな」。
そんな答えが返ってきて、
襟を正されたような気がしました。

「写真」のところを、
「人」や「自分が体験した事象」におきかえれば、
「物事の見方」や「人生の歩き方」が変わります。

悪いところを見つけるよりも、
良いところを探す方が100倍難しいし、
よほど建設的ですよね。

さらに言えば、
良い部分を探すセンスも磨かれます。

私は、「人と出逢いは一期一会だ」と思っているので、
出逢った人に対して、
その後も縁があった方には、
「ここは素敵だなぁ」と思ったことを、
会話なり、お礼のハガキなり、メールなりで、
必ず相手に伝えるようにしているのですが、
お世辞でもなく、
悪いことじゃなく本当のことなら
言われてイヤな気持ちをする人なんていません。

「素敵だなぁ」と思ったあなたの視点は、
相手の潜在的な魅力を
引き出すきっかけになるかもしれません。

あなたの何気ない一言で、
出逢った相手の良い部分が引き出され、
自分の知らないところで
誰かが幸せな気持ちになれば、
こんな素敵なことはありませんよね。

縁があった相手に
あなただけが感じた素敵な視点を
どんどん伝えていきましょう。

お世辞でもなく、
思ってもいないことでもなく、
本当のことを言葉で。

相手の素敵な部分を見つける視点は、
日常から幸せを見つけることと
同義語です。

遠くにあるものではなく、
今、ここにあるものの奇跡に
気づいていける感性を磨いていきたいですね。
自戒を込めて。