「当たり前のこと」はない。

目に見えない大切なものを知っている人は、
人の「感謝する姿勢」をいつも見てくれている、と思う。

この世に「当たり前のこと」はない。


水道で蛇口をひねれば、水がでるのも、
電気のスイッチを入れれば、明るくなるのも、
部屋がいつもキレイなのも、
必ず誰かが介在している。


就職の紹介や
友人の紹介、よい情報の紹介だってそうだ。
いずれも形がないからこそ、
逆に紹介者の人間力が問われる。



いつも参加しているセミナーもそうだ。

講師がいて、主催者がいて、
参加者が足を運んでくれて、
受付がいて、ビデオ係がいて、
会場を貸してくれる人がいて、
片付ける人がいて、
入金先の口座が存在し、
インターネットという手段が存在するからなりたつ。

マイクもプロジェクターもカメラも
ホワイトボードもそうだ。
すべてが一体感をつくるために参加してくれている。


自分が主宰する
15回を迎えた
「一歩踏み出すキャリアデザイン養成講座シリーズ」
を開催するときの会場入りするときに、
いつも過去のゲスト講師、参加者に対して
感謝をするのだが、
この気持ちが少しでもなくなったら、
このシリーズを終わりにするときだ、
と心に決めている。


当たり前のものなんか、
この世にない。


すべてのことに感謝することは、
この世に生まれ、
生かされている者の、
忘れてはいけない礼儀だと思う。


私も日々忙しくしていると
当たり前じゃないのに、
勝手に当たり前に思って、
すぐに感謝を忘れそうになってしまうからこそ、
自戒の意味でここに。