第６７９号／逃げも隠れることもできない現実の自分と対峙する瞬間が、自分だけの宝に変わっていく。
誇れることがあるとすると、 それと常に、
先日、友人のひとりから、
「仕事でエントリーした
コンテストに参加したが、
自分の練習不足で
思うように結果が出なくて、悔しい」
というような
連絡をいただきました。
私が思ったことは、
「自分の仕事で、
思うようにならなくて悔しい」と思えるとは、
なんていい仕事人生を
送っているのだろう、と。
誰もが経験があると思いますが、
仕事をしてると、
自分の努力以外の部分で、
思うようにならないことがありますよね。
結果的に、そうしてしまった自分にも
責任があるのですが、
そうはいっても、
自分の力以外の部分で、
コントロールされると
ストレスがたまり、
勝手に意味なく
自分自身を自己否定してしまったり。
でも、
自分の仕事のスキル不足、
勉強不足、
努力不足で、
悔しい想いを感じられるって、
すごい才能だし、
自分が一気に成長するチャンス。
何にもなければ、
「もっと変化してやろう」なんて
絶対思わないし、
きれいごとではなく、
その経験で感じたその想いが、
何よりも自分の人間としての深みを
作ってくれると思うのです。
悔しい想いをした分、
悔しい想いをしていない人より、
「目で見えない何か」を絶対得ているはず。
それは、
悔しい想いをしている人に気づけたり、
もしかしたら、
単に慰めるとかではなく、
もう一歩先の
さりげなくその人の心に
寄り添ってあげることもできるかもしれない。
自分の悔しい時に感じた想いが、
そう感じている人に出逢ったときに、
そっとその人に手をさしのべることで、
形を変えて、
その人の心の傷を、
ほんの少しでも癒し、
その人の心の中に新しい風を
入れることができるかもしれない。
年齢や経験を重ねてくると、
この悔しい体験が、
若いときにくらべ、
鈍感になっていき、
・家族がいる
・年齢が年齢だから
・時間がないし
・センスないから
・私ってダメな人だから
などなど
言い訳が立ちやすくなるので、
逃げも隠れることもできない
現実の自分と対峙する、その経験は、
今は苦しくとも、
その後に必ず宝に変わる瞬間。
以前、日米通算4000本安打達成の
イチロー選手が会見したとき、
4000のヒットを打つには、
僕の数字で言うと、
8000回以上は悔しい思いを
してきているんですよね。
自分なりに向き合ってきたことの
事実はあるので、
誇れるとしたら
そこじゃないかと思いますね」
何度読んでも、
「ここまで本当に努力して、
自分と向き合っているか」
と襟を正される言葉ですよね。
私を含めて、
人って、怠け者なので、
悔しい想いを体験を
身を以て感じ、
その現実とちゃんと向き合わないと、
「まあ、いっか」と
なんとなく流されていきます。
「本当のお前は、
そんなもんじゃないよね？
でもお前は、わかっていても、
これくらい強烈な体験じゃないと、
本当に変えようとしないよね？
だからワシの気持ち、
汲み取ってくるよな？
お前は、それだけの器があるよな？」
そんな神様からのメッセージ、
ありがたく受け止めて、
毎日を大事にしていきましょう！
自戒をこめて。
＜今日の人生を変える読書＞
