第６１５号／「その言葉、自分で言っちゃったら、 存在価値が一瞬でなくなる」。

昨日は、朝から深夜まで
打ち合わせの連続。
ミーティングからはじまり、
午後から結果につながる
プロモーションのための
戦略提案を４件ほど。


プロモーションの戦略提案の場合、
われわれは、
より具体的に説明責任があり、
その先に必ず「課題の解決」というゴールがある。

どんなにすばらしい戦略提案でも
結果や効果が、
クライアントの望んでいるもの、
「自分たちが入らなければ、
この視点にはならなかった」、という
ある意味、
価値変容を起こすものでなければ、
ただの戯言でしかない。


以前、たいそうえらそうな
年配のコンサルタントの先生が、
その方のクライアントに、
コンサルしている現場に
同席したことがある。

内容に関しては、
いろいろ思うことがあったが、
その場で第三者の私が、
あれこれいうつもりはない。

問題は、最後の台詞
「このコンサル料、通常なら、
１００万円するぞ」と言ったことだ。

ようするに、
本来なら１００万円請求するところだが、
しょうがなくこの金額で
（おそらく安くやってやってる）
というニュアンスなのだろう。

人生の先輩として敬意は払うが、
仕事となれば、
年齢などまったく関係なく、
実力とそれにともなう実績がすべて。

年配のコンサルタントの先生が、
自分で言っている
最後の台詞
「このコンサル料、通常なら、
１００万円するぞ」は、
自分がいうことではなく、
聞いた相手が決めるものだ。

言葉を変えれば、
「俺が告白したら、
振り向かないオンナいなかったんだぜ」と
自分で大きな声で言ってるのと同じ。
（私も一度は言ってみたいが）

「その言葉、自分で言っちゃったら、
価値が一瞬でなくなる」
っていう言葉に気をつけないとね。