第８１８号／「出逢った人に何か与えていますか？」と言う人の真実。

「出逢った人に、何かを与えていますか？」
という言葉をよく聞く。

返報性の法則という言葉があるように、
まず自分のメリット云々のまえに、
相手にいかにメリットを与えるという
相手に価値を提供できるかどうかは、
本当に大事だ。

でもこれには条件がつく。
それは、

「自分が、まず無意識レベルで、
本当に相手のことを
考えてそれができているか」。



「人に何か与えていますか？」という
この言葉を聞くときに、
問題は、
言っている本人が、
それを打算でやっているのか、
本当にそう思っているのか、では、
全く別なものになってくる。


私がこれまで出逢ってきた人のなかで、
「人に何か与えていますか？」
と言っている自分だけに無意識に酔い、
現実的に
「そう口では言っているけど、
あなた自身そうやっていないよね？？？？」
という人に？何人も会ったから。


もちろん私も出来ていないので、
これは自戒を込めて言うのだが、
「人に何か与えていますか？」って言うなら、
まず自分がそれを実際に
無意識にできるレベルでやっているか、が重要。


打算でやると、
見抜かれる相手には、
すぐに透けて見えて、
形だけの計算高い偽善になる。



孫に見返りを期待しない愛を
ふりそそぐ、
おじいちゃん、おばあちゃん。

子どものために、
すべてを無償で行っている世の中のママ。

家族と子どもを食べさせていくために
命を削って働く父親。

血縁関係がない
言わば他人であるはずの愛する恋人のために、
命をかける人。

これらの人は、
「出逢った人に何か与えていますか？」なんて、
損得考えず「「与えている」。