第５８９号／すべての仕事は、サービス業である。

仕事柄、セミナーや勉強会で
いろいろな会場を使わせていただくので、
そこの担当者とやりとりを
たくさんやってきたが、

べつに
「こっちが利用してやってるんだ」みたいな
上目線的な想いはないが、

「どうしてそんなに無愛想なの？
　少し笑顔をだせば、周囲に幸せが
　伝播していくのに」

と思うときがある。


使用する側は、
こちらがお金をお支払いして
使わせていただくのだから
誠意をもって使わせていただこうと
思ってるのに、
貸し出しする方は、
きっと「大勢の中の単なるお客」、
ぐらいに思ってるのでしょう。


アルバイトだから。
パートだから。
空き時間にやってるから。
レストランとか
そういった笑顔を必要とする
サービス業じゃないから、
みたいな。


いわゆる
「お固い」といわれる業種も
残念ながらその傾向が強い。


でも、
すべての仕事は、サービス業。

笑顔でというより、
相手に気持ちよく利用したりしてもらえば、
そこにあたたかな気持ちがお互いにうまれ、
その気持ちが、
自分の知らない場所で、
連鎖していくかもしれない。

自分たちの理念を守るのは大事だけど、
その理念を体現するのは、
そこにいる「人」。

過剰にサービス精神を出す必要はないが、
自分が無愛想にしてしまっていることで、
自分のやっていることの
ほかの場所での影響を考えれば、
「サービス業じゃないから」
などと言う理由は、
口がさけても言えまい。

そこにいる「人」から、
いやなイメージを受け取れば、
どんなにカッコいい理念も、
疑問視をつけたくなる。


すべての仕事は、サービス業である。
私自身も自戒をこめて。