第５８３号／１万時間の法則。毎日ひとつひとつ石を積み上げていく。
武道の有名な達人の一人に
蹴りが華麗で、美しいフォームだけでなく、
破壊力も凄い方がいらっしゃって、
「どうやったら、
こんな風に華麗なフォームを
身につけることができるのだろう」
とかねてから、
知りたかった私は、
ある日、その方に面識もないのに、
お手紙を書きました。
今思えば、
若かったからこそ、
稚拙な内容でも
恥ずかしくもなく送れたのでしょう。
内容は、
「どうやったら、
そんな美しいフォームを
身につけることができるのですか？」。
今思い出しても、
あまりの低レベルに
恥ずかしくなってしまうほど
失礼な質問です。
言ってみれば、
努力を当たり前にしている達人に対して、
「どうやったら、努力しないで、
効率よく練習して
（できればあんまり練習しないで）
そんな風に蹴れますか？」
と言ってることと同じですよね。
その達人の方は、
失礼な私に
直筆でお返事をくださり、
そこには、
「毎日、３０００回蹴れば、
絶対うまくなります。
それも一回一回魂を込めて蹴れば、
確実にうまくなります。
それ以外の方法は、
世界中どこを探してもどこにもありません」
と。
読んでいて、
その場で自分でも顔が赤くなるのがわかるほど、
恥ずかしくなったのはいうまでもありません。
また、これも若い頃、
書道の展覧会に行き、
そこにいた書道の達人に出逢ったとき、
「こんな風に字を書けるようになるには
どれくらい普段から書いてるのですか？」
とチャラく聞いてしまった私、
達人は言いました。
「そうですね。
私は書いていない方だと思いますが、
この書は、提出までに、時間がなかったので、
１週間で１０００回は書きましたね」
と平然と言いました。
またまた
その場で自分でも顔が赤くなるのがわかるほど、
恥ずかしくなったのはいうまでもありません。
ハイパフォーマーは、
トレーニング、練習、試行錯誤の量が、
私が思っている基準値レベルを
はるかに超えている。
しかもトレーニングで
絶対の量稽古をこなすのが
標準の基準値になっているのです。
その方々が、
さらに努力をしているのですから、
成果や結果は、
まず嘘をつかない。
だから私はいつも思うのです。
人の能力の差なんて、
ほとんどない。
あるのは努力の量だけだ、と。
１万時間の法則は、まさに真理。
その武道の達人から
いただいたお手紙を読むたびに、
よくいわれる、
「天才とは、
努力を継続できる人のこと」
と身が引き締まる想いにかられるのです。
＜自分の信念がすべての現実を引き寄せる法則／５８３＞
人の能力なんて、
ほとんどない。
あるのは努力の量だけ。
１万時間の法則は、まさに真理。
「天才とは、
努力を継続できる人のこと」
＜今日の人生を変える本＞
＜編集後記＞
毎日が勝負。
悔いのない人生を送っていきたいですね。
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＜ロールモデルにしている方々から教えていただいた
大切にしている言葉＞
・環境こそが、自分の器を決める。
環境を常に選び、現在の自分には不相応と思えても、
自分のありたい姿をしている
ステージに常に自分の身を置くことこそ、成長。
・人の能力に差はない。あるのは意識の差。
人の5倍努力すれば、ほとんどのことがたいていなんとかなる。
できてないとしたら、行動していないだけ。
・努力を継続していけることが、才能。
・不屈の精神で不可能を可能にする。無駄に生きるな、熱く死ね。
・「なりたい自分になり、選ばれる存在になっていくこと」が成功。
・自分の限界は自分が決めている。それを打破するのも決めつけるのも自分。
・コンプレックスを克服するには、
それを後から笑えるくらい到底不可能と思える圧倒的な結果をだすこと。
・5％の人間なるためには、パレートの法則を死ぬほど意識する。
・毎日の日々日常が勝負。直近に命を燃やせ。
・多くの人ができるのに全力でやっていない。
目の前のことを死ぬほど全力でやれば
別世界が必ず見えてくる。
・自分の信念と覚悟から発せられるオーラのようなもの。
命を落とすかもしれない状況でなお、
自分の哲学を貫ける。それが気迫。
・自分の思い描くビジョンを笑った瞬間、
その人は自分のすべての可能性を捨てたことになる」
・目標はあくまでも高く。低く設定すると、
それなりの努力しかしないのが人間」
・いまさら遅すぎる」と思ったことこそ、
今始めなくては後悔すると心得よ。
・美を追求する芸術家であろうと、
武を追求する武道家であろうと、
人から天才といわれるような人たちは
みんな人なみ以上の鍛錬をし、
忍耐をしている。
その努力と忍耐を怠った天才など
どこにもいやしない」
・人間、生まれた時に天から
一通の手紙を受け取っている。
それには、その人の
人生の生き方を書いておる。
ところがそれを開けないで
死んでいくのが大半である。
わずか一握りの人がその手紙を開けて、
俺の人生はこういう生き方を
せんといかんのだと
気がついた人が成功者。」
・自分が持っているパフォーマンスを最大限に活かさないのは、
人が持って生まれた才能に対する冒涜だ。
